あなたはどう思う?遺灰を使った肖像画を披露したチェコの芸術家romantyc!









vykradač hrobů / romantyc

チェコの芸術家romantyc。地元では電波ジャックや信号機を改造して逮捕されるなど、お騒がせアーティストとして名高いようです。そんな彼がまた世間をにぎわす作品を生み出しました。このvykradač hrobůという作品、チェコ語で『墓泥棒』という意味で、なんと遺灰を使って肖像画を描いているのです。作品の紹介文には「あなたが6歳の時、母親が亡くなったとしよう。あなたは母親を骨つぼとして見るようになる。死ぬまで写真の中の母親しか知らないことになる。あなたは思うはずだ、彼女を骨つぼから解放する手立てがあるはずだと」と記されています。これは、例えの話ではなく彼の実話から来ているようで、実際にromantycは6歳の時に母親を亡くし、それ以来母親の死に向き合おうと努めてきたのです。遺灰の入手先については公開していませんが、火葬場で残った遺灰がゴミ箱に捨てられているという現状や60年代のチェコの芸術家は遺灰を画材として使っていたことなどを語り、遺灰を使うことはショッキングなことではないと話しました。意見の分かれる作品ですが、切ない実体験と向き合い全力で表現している姿にとても感動しました。