Back to the Future / Irina Werning
家に眠っている思い出の写真は誰にでもあるだろう。写真はその時の一瞬を記録するもので、同じ写真を撮るということは二度できない。しかし、その写真を撮影した時と同じ環境と感情を再現できたなら、そこでシャッターをきった写真は『同じ写真』といえるのだろうか。その答えを求めるために、写真家Irina Werningは世界各地を飛び回り、人々の思い出の一瞬を再びシャッターにおさめた。レンズの向こう側にいる人々は、容姿こそ違うもののまるで当時にタイムスリップしたかのように情景や感情を思い出し、目を輝かせていた。そんな人々の姿を見て、彼は答えを確信したようだ。