light sculptures / Diet Wiegman
マイケルジャクソンやミケランジェロなどを彫刻で表現してきたDiet Wiegman。彼の彫刻は、ガラクタを組み合わせて、そこへ照射した光の影を作品としている。もちろん、光を当てなければ何を作っているのかはわからない。彼がこのような光の彫刻を制作し始めたのは1980年代前半。当時、目の前のガラクタが一瞬のうちに美しい作品になってしまう、そんな錯覚を利用したアート作品はとても珍しく一躍注目を浴びることとなった。実際に描かれていないのに、壁には絵が浮かびあがっている、その不思議な現状は様々なアートが露出した今も驚くだろう。ライトを消灯すれば消えてしまう、そんな儚さも作品の魅力の一つなのかもしれない。