人体への悪影響も忘れてしまうほど美しい、ウイルスを題材にしたガラス彫刻!












Glass Microbiology / Luke Jerram

イギリスの芸術家Luke Jerram。彼はマスメディアでよく目にするウイルスの再現映像に疑問を抱いていました。医療系の番組では視聴者にわかりやすくする為なのか、ウイルスに赤や青の着色を施しています。医療について知識のない視聴者にとっては、ウイルスには色がありますと言われればそれを鵜呑みにするしかありません。(現に私たちは憶測で塗られた博物館や映画の恐竜の色を緑や茶色と認識しているのです。)そんな誤解を招きたくないという思いで作られたのがGlass Microbiologyです。透明なガラスに浮かぶ刺々しい突起や不気味に曲がる細い糸。余計な着色がないぶんリアルに感じられ、こんなものが体内にあったら…と考えるだけで身の毛がよだちます。美しく透過する光とその陰に潜む闇、どちらもバランスよく表現されたすばらしい作品です。