食物連鎖の頂点にたつ人間のエゴが生み出した、本革シューズについてあなたはどう思う?





fantich&young

fantich&youngはMariana FantichとDominic Youngの2名で構成されたアートデュオです。この作品では1050本の歯をゴム底にはめることで、古典的なオックスフォードシューズの概念を再解釈しています。彼らはオックスフォードシューズのことを“Apex Predator Shoe”と呼んでいます。Apex Predator=頂点捕食者、すなわち実質的に自分自身を捕食するものがいない、食物連鎖の頂点に位置する捕食者が履く靴ということです。共存していた動物と人間が、自然の進化の中で肉を食べ、皮を履きつぶす、今となっては当たり前のことですが命をいただいているという忘れてはならない事実があるのです。加工された皮からは動物の存在を感じさせませんが、歯があることで足下に命があることを再認識させます。見た目にインパクトがあり、中身も考えさせられる深い作品です。